2007年2月3日土曜日
没後20年タルコフスキー特集+パラジャーノフ作品 福岡上映
アンドレイ・タルコフスキーが、1986年12月28日、肺ガンのためパリで死去してから20年。《映像の詩人》と呼ばれたタルコフスキー監督の映画大学在学中の実習作品「殺し屋」や自伝的映像詩「鏡」など7作品を連続上映。また、不遇な時代にタルコフスキーらに支援されたパラジャーノフの作品「火の馬」も上映
没後20年タルコフスキー特集+パラジャーノフ作品 福岡上映
2/3(土)~16(金) ロードショー
惑星ソラリス
[2/3(土)・4(日) 11:10/14:35/18:00]
1972年 モスフィルム製作/長編劇映画 35mm/シネマスコープ/カラー/165分/2部作
1972年 カンヌ国際映画祭審査員特別賞、国際エヴアンジェリー映画センター賞
配給/ロシア映画社 日本公開/1977年
原作/スタニスラフ・レム
脚本/アンドレイ・タルコフスキー、フリードリヒ・ガレンシュティン
監督/M・ベイク、A・ゴルドン、A・クルコフスキー
撮影/ワジーム・ユーソフ
出演/ナタリア・ボンダルチュク、ドナータス・バニオニス、ユーリー・ヤルヴェト
スタンリー・キューブリックの『2001年宇宙の旅』(1968)と比肩されるSF映画の傑作。この作品でアンドレイ・タルコフスキー監督の名を不朽のものにした。ポーランドのSF作家スタニスラフ・レムのベストセラー長篇「ソラリスの陽のもとに」の映画化。深層意識を物質化するソラリス上空のステーションを舞台に、記憶と地上へのノスタルジーを描く。
アンドレイ・ルブリョフ
[2/5(月)・6(火) 10:30/14:10/17:50]
1967年/モスフィルム製作/長編劇映画/35mm/シネマスコープ/パートカラー/2部作/182分
1969年 カンヌ国際映画祭批評家連盟賞
配給/ロシア映画社 日本公開/1977年
脚本/アンドレイ・クルコフスキー、アンドレイ・ミハルコフ=コンチヤロフスキー
撮影/ワジーム・ユーソフ
出演/アナトーリー・ソロニーツイン、イワン・ラピコフ、ニコライ・グリニコ
ロシア最高のイコン(聖像画)画家と呼ばれながら、その生涯についてほとんど記録が残っていない、美術史上に不世出の天才画家と言われるアンドレイ・ルブリョフ(1360?~1430?)を描く大作。
ローラーとバイオリン
[*2/7(水)・8(木) 11:40/13:30/15:20/17:10/19:00]
1960年 モスフィルム製作 中編劇映画 35mm スタンダード/カラー/46分
1961年 ニューヨーク国際学生映画コンクール1位 配給/ロシア映画社 日本公開/1965年
製作/A・カレーチン 脚本/A・ミハルコフ=コンチャロフスキー、アンドレイ・タルコフスキー
撮影/ワジーム・ユーソフ
出演/イーゴリ・フォムチェンコ、ウラジーミル・ザマンスキー、ニーナ・アルハンゲリスカヤ
映画大学監督科の卒業製作として演出したタルコフスキーの監督処女作。
音楽学校に通う少年とローラーで整地作業をしている青年労働者との友情を描いたこの映画は、その後のタルコフスキー作品に顕著な、人生や芸術、友情や愛についての深い思索と繊細な感性をうかがわせるとともに、日常の情景を主題にしたこの短篇の中に数々見出される瑞々しい映像感覚は、新しい映像作家の誕生を予感させるものがある。
殺し屋
[*2/7(水)・8(木) 11:40/13:30/15:20/17:10/19:00]
1956年/S・A・ゲラーシモフ名称全ロシア国立映画大学 短篇劇映画
35mm/スタンダード/モノクロ/20分 配給/ロシア映画社 日本公開/2002年
M・l・ロンム教授監督科クラス+A・∨・ガリベリン教授撮影科クラス実習作
原作/アーネストヘミングウェイ同名短篇小説より
脚本/アレクサンドル・ゴルドン、アンドレイ・タルコフスキー
監督/M・ベイク、A・ゴルドン、A・タルコフスキー
撮影/A・ルィビン、A・アリヴァレス
出演/イワン・ラピコフ、ニコライ・グリニコ、ユーリー・ファイト、アレクサンドル・ゴルドン、アンドレイ・タルコフスキー
近年発見された全ロシア国立映画大学での習作。同級生との共同製作で、タルコフスキー最初の映画。一ヶ所で数人の出演者によるドラマを作るとの課題に、タルコフスキーはアーネスト・ヘミングウェイの短篇小説「殺し屋」を選んだ。
鏡
[2/9(金)・10(土) 11:30/13:55/16:20/18:45]
1975年/モスフィルム製作/長編劇映画/35mm/スタンダード/カラー/110分
配給/ロシア映画社 日本公開/1980年
脚本/アレクサンドル・ミシャーリン、アンドレイ・タルコフスキー
撮影/ゲオルギー・レルベルグ
出演/マルガリータ・テレホワ、オレーグ・ヤンコフスキー、イグナト・ダニルツエフ
タルコフスキーの幼年期の自伝的映像詩。"私"が胸に秘めている母への思いや、別れた妻や息子との間に織りなされる感情の綾を意織下の過去と現実を交錯させながら浮かびあがらていく。水、火、風の美しいイメージが幻想的に紡ぎだされる傑作。
ストーカー
[2/11(日)・12(月) 11:10/14:35/18:00]
1979年/モスフィルム製作/長編劇映画/35mm/スタンダード/カラー/163分
1980年 ダヴィド・ドナテロ賞 ルキノ・ヴィスコンティ賞
配給/ロシア映画社 日本公開/1981年
脚本/アルカージー・ストルガツキー、ボリス・ストルガツキー
撮影/アレクサンドル・クニャジンスキー
出演/アレクサンドル・カイダノフスキー、アリーサ・フレインドリフ、アナトリー・ソロニーツィン
隕石の落下か?それとも宇宙人の来訪か?何が起ったのかわからないがある小国にゾーンと呼ばれる不可思議な地域があった。どんな望みもかなえられるというそのゾーンヘの3の男の探索。SF小説を原作にした哲学的映像作品。
僕の村は戦場だった
[2/13(火)・14(水) 11:00/13:00/15:00/17:00/19:00]
1962年 モスフィルム製作 長編劇映画 35mm/スタンダード/モノクロ/94分
1962年 ベネチア国際映画祭金獅子賞、サンフランシスコ国際映画祭監督賞ほか受賞
配給/ロシア映画社 日本公開/1963年
原作/ウラジーミル・ボゴモーロフ
脚本/ウラジーミル・ボゴモーロフ、ミハイル・パパーワ
撮影/ワジーム・ユーソフ
出演/ニコライ・ブルリャーエフ、ワレンチン・ズブコフ、Ye・ジャリコフ
祖国のために戦った少年パルチザンの悲劇。1959年発表のベストセラー小説、ウラジーミル・ポゴモーロフの短篇「イワン」の映画化で、当時30才のタルコフスキー監督の長編処女作で、その後のタルコフスキー監督の鬼才ぶりをうかがわせる秀作である。戦争を題材にしながら、映像の美しさとそこにまだあどけない少年を登場させるなど、同じテーマの他の作品には見られない構成の瑞々しさが、世界各地で大きな感動と反響を呼び起こした。
*パラジャーノフ作品
火の馬
[2/15(木)・16(金) ]
1965年マル・デル・プラタ国際映画祭監督賞、最優秀製作賞、色彩撮影賞、特殊効果賞
コチュビンスキー生誕100年記念
原作はウクライナの文豪ミハイル・コチュビンスキーの「忘れられた祖先の影」。ウクライナの南、カルパチア山地に生まれた"ロミオとジユリェット"風の悲恋物語である。
シネサロン・パヴェリア
百道浜・TNC放送会館3F
092-852-5650
http://www.tnc-tvbldg.co.jp/paveria/cinema/
・→アクセス
当日料金: 一般1700円大学1400円高校1300円中学1200円小人・シニア1000円
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